何者かになれるかな?

 昔読んだ本を読み返してみようと思いたった。
図書館へ行く。
倉橋由美子はきついかな。
中上健次はいけるかもしれないけど・・・
村上春樹はなんだかなあ。
安部公房は・・・うーん。
つかこうへいは無理。たぶん。
で、さんざんうろうろしたあげく
「コインロッカーベイビーズ」

コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

読めた。
面白いとかじゃなくて、読めた。って評価もどうかと思うけど
30年近く前に読んだ時と、自分の感覚も違うし
何者かになれる可能性があると思っている年代に読む本かな。
まあ、今だって何かになれるし、
10代の頃、何かになれるって思ってたのも幻想かもしれないけど、
こんな感想を持つこと自体、
さみしい気もするんだけど。